質問と回答

二重造影圧迫はどのような方法で、どんな時に使うのですか

基本的に二重造影に対しての圧迫は第一選択としては求めておりませんが、必ず充盈像対してだけが有効とは限らず、以下の方法が考えられます。
1.充盈圧迫法(直接的な圧迫)
充盈されたバリウムを椎体と圧迫筒で挟み込み、圧迫の強弱によって粘膜面を表現する。バリウムが充填された状態からの圧迫で粘膜の微細な凹凸やヒダの走行などの変化を見る為の撮影法です。
2.二重造影圧迫法(間接的な圧迫)
前庭部など胃の折れ曲がり、ねじれを矯正し進展させる為の圧迫。十二指腸、空腸などがブラインドとなったものを胃の二重造影像部分から外すための間接的な圧迫や標的部位の描出範囲を広げる事が目的の間接的な圧迫法。直接圧迫をしてその部位そのものが見たいのか、見たい部位が見えない為に障害 となる十二指腸などを外す目的で圧迫を活用するのかの違いです。

 圧迫筒により受診者に直接触れるいずれの圧迫撮影も骨折などの危険を伴いますので、 注意が必要です。